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音楽業界それなりに長いけど質問ある?

音楽業界それなりに長いけど質問ある?

スタジオミュージシャンとして15年
作家として10年やってる。
音楽事務所の丁稚奉公からプロデューサー、ディレクターとひと通りやった

どんなスキルが必要なのん

>>
どんな・・・それは何になりたいかによる
でも共通して言えるのは体力と理不尽さに耐える能力

>>
理不尽ってどんなの?締め切り極端に短いとか?

>>
Pにデモ送って許可とって制作にとりかかってるのに
「アーティストの方で、やっぱりこういうイメージで欲しいと言われまして」
みたいな事言われても「しょうがないですねえ」で流せるとか
まあ、丁稚奉公時代ならもっと酷い
普通にモノとか投げつけられる

作品に関わったことのある主なミュージシャンは?

>>
ミュージシャン、ってのはアーティストって意味でいいかな?
まあ名前は出すと身バレするんでアレだけど
暴走族系の某A社とか、ヤクザの某B社とか
あとは最近だとヲタ業界のR社とかF社とか
その辺の有名アーティストはそれなりに関わったよ

もちろん零細の客50人とかのアーティストとかの仕事とかもやってる

諦めて働けwww

>>
働いてるよ。今日も〆切だったよ

ウソ付いてまで勝ち組の気分になりたいって考えがわからんわ

>>
別に勝ち組だって思ってない
明らかに収入は同世代のリーマンより低いし
この業界先が全く見えないし

月収いくら?

>>
月収にするとまちまちだがならすと今は年間500ぐらいかな

そこにたどり着くまでの経歴と努力の数々を教えてください

>>
経歴ってほどでもないけど、大学のジャズ研入って、そこから
とあるギタリストのローディで業界入って
その人にぶん殴られてクビになって、別の小さな音楽事務所に入った
当時は音楽バブルの時代だったから、業界入るのは簡単だったけど
とにかく超絶ブラックだった。

その後、スタジオミュージシャンとしてちょっとずつ仕事入るようになって
作曲の方の仕事もやるようになった

やっすいギターで曲作るとやっぱバレるもん?
フレーズがかっこよかったりエフェクトガンガンかければ気にならない?

>>
耳のある人が聞けば分かるけど
正直今そこちゃんと聞けるDやPがぜんぜん居ない。
もちろんエンドユーザーには一部のマニアを除けば
ほとんど聞き分けられないと思う

>>
貴重なご意見ありがと

お金たまったら高いギター買うわ

やっぱシールドとかも安いのだとノイズ気になる?

>>
オーディオテクニカの2000円ぐらいの使っておけば
まあそうひどい事にはなんないよ
値段よりも状態が悪いとガリ出るから断線だけ注意な

音楽業界って専門性が高いと言うか
浮世絵離れしている感じがして、どうすればうまい質問できるのか分からないんですよ

なんか面白いエピソードありません?

>>
面白いエピソード・・・・・・・
んーとね、とても有名な大御所のドラマーが居るんだけど
その人がほにゃららで逮捕されて、しばらくホされてた事があるのね

そしたら、その人、レコーディングの現場に勝手に入って来ちゃって
もちろん他にドラマー居るのに、コントロールルームに居座って
「ふむふむ」みたいな感じで見てるの。

で、若手のドラマーとか萎縮しちゃって上手く叩けなくて
「あの、よかったら◯◯さん、叩いていただけないでしょうか・・・」
みたいになっちゃって、そんな感じで横から仕事かっさらっていった
って事があったよ。面白いっていうかクズエピソードだなw

>>
なにそれ、なんなの
芸能みたいな話じゃないですか

>>
まあ芸能界ほどじゃないけど結局ヤクザとそう変わらん業界だからね
ただまあその大御所も腕だけは本当に良かったから
そういう意味では尊敬されてた。人間はクズだけど

大物売り出したことある?

>>
プロデューサーとしちゃペーペーなんでそんな大物を扱った事はないです
楽曲提供やレコーディングでなら関わった事あります

俺ゴーストライターやってるけど やっぱスタジオじゃバレるもん?
佐村のせいで仕事の取り分減ってるんだけど

>>
大丈夫、みんな業界の人は分かってやってるから
表向き佐村河内さんもてはやすけど、我慢してね

ゴールデンボンバーみたいなエアバンドのことどう思ってる?

>>
まあ、あれも一つのエンターテイメントだよね
ビジネスとしてアリだと思うよ。アイドルの口パクと一緒だしね
楽器弾きとしちゃそういうのがウケるってのは寂しい気分にはなるけどね

職人的なのか、年功序列なのか、技術屋なのか、芸能なのか
色々と混じりあっていて不思議な世界ですね

>>
ミュージシャンに関して言うならば、基本は職人ですね。
どんなにペーペーでも腕さえあれば文句は言われません。
逆に大御所になっても腕が落ちてきてレコーディングでモタつくようだと
徐々に切られて行きます。

作家についてはもっと複雑ですね
基本的には売れれば官軍みたいなトコはあります
書いた曲が一曲でもヒット出れば、その後はチャンスは増えます

ミュージシャンがTVに出演する時って局側と事務所側どっちが金出すの?

>>
基本的にはTV側から事務所にまずギャラが支払われます
で、そのギャラの中からミュージシャンの予算が立てられて
そこから支払われます。

ちなみに、今はそもそも音楽番組へっちゃったけど
Mステとかああいうのは大半がアテブリ(実際弾いてない)なので
だいたい若手のやっすーいミュージシャンが使われます。

あ、アーティストのギャラ、って意味ならば通常は局から出演料がもらえます。

繰り返ししつこくてすまん

弦やオーディオインターフェースでも音質変わる?

>>
オーディオインターフェイスでは結構変わるかも。
でも最近のインターフェイスはかなり優秀なのでどれもそれなりかな
業界標準は今はRMEのFirefaceが主流だと思う。

弦は結構変わるんじゃないかな、特に太さが違うと音質が変わる。
ただ、すごい良い弦にしたら良い音になるとは限らないw

>>
オーディオインターフェースでも変わるんか…

為になった、ありがとう

>>
まあでもあんまり神経質にならなくても充分及第点は出ると思うよ
それ以上を求めるなら素直にスタジオ行ってアンプで録った方がいい

>>
今は趣味でちょこちょこ作曲してる程度だけど拘りが増えたらスタジオいってみるか

>>
今はちっちゃなリハスタでもレコーディング設備あるトコ結構多いし
そういうトコはものすごい安価でレコーディングしてくれるんで
念入りに練習して一発OKできるぐらいにしたら
スタジオ行って1時間でちゃちゃって録って帰る、とかすれば
下手すりゃ1万ぐらいでギター一曲とか録れちゃうんじゃないかな

音ゲー好きは音楽好きを名乗っていいっすか?

>>
別にいいんじゃないかな、ゲームが好きなだけじゃなくて
その音ゲーの音楽が好きなら充分音楽好きだと思うよ
俺自身、音ゲー曲で好きな曲けっこうあるし

ただ、あれ作ってるコナミのサウンドチームはホントに可哀想なくらいブラック
だからどんどんクリエイターが独立していってる

音屋というより、音楽業界なんだ
音響や効果音とは違うと考えていいのかな

>>
音響はPAとかエンジニアって事かな?
そっち方面は素人に毛が生えたレベルです。
最近のクリエイターは中田さんみたいに
ミックスからマスタリングまで全部できる、って人も多いけど
俺は餅は餅屋だと思って、信頼できるプロの方にお任せしています。

効果音はあれはまた全然別の話ですねー
まあそもそも最近の効果音はたいてい
キングあたりから出てる「効果音大全」みたいなヤツから
ひっぱってきてるのがほとんどですが・・・

ただ、楽器をつかった効果音(ドリフのオチの音みたいなの)は
こっちの業界で作る事も結構あります。

ドラマなんかだと、そういう2小節で終わる曲とかも楽譜が出てきて
「びょえええええ~ん」みたいに演奏して録音します

>>
あ、ドラマだと違ったりするんだ
なるほど
バラエティー番組はどうなんですか?

>>
バラエティの効果音はほとんどが
版権フリーの音源か、もしくはJASRAC管理の音源の一部を使うという形です

番組用に新たに作るのはテーマソングやオープニングのジングルとかそのぐらいだと思います

>>
だからちょっと寂しかったのか

>>
まあ、バラエティはとにかく低予算、というのが基本みたいですからね
テレ東だけは予算のかけかたが他局とはちょっと違って面白いですが
そもそもテレ東は他局に比べて圧倒的にお金ないので・・・・・w

音楽番組って出るアーティスト決まってるような気がしたから
アーティスト側がプロモーションとして金出して出演してるのかと思った。

>>
あれは、某雑誌のページ数と一緒で
J枠とか、A枠とかがあって、その辺は金出して、というか
色々複雑にからみあった利権のアレで枠が決まってるんです

なので、大手事務所は毎回だいたい誰かしら所属アーティストが
出演するようにできていますw

仕事
toeみたいな活動に憧れてる。

>>
それも立派な活動のしかたの一つだと思う
というか、この業界でプロとしてやってても
別で副業持ってる人はいくらでもいるし

今はネットのおかげであまり時間やお金をかけないでも
ファンをキープしたまま自分の活動を続ける事ができる時代なんで
兼業アーティストでぜひ頑張って下さい

でも、間違って売れちゃうと仕事してる余裕なくなりますので
その時はどっちか覚悟を決めた方がいいかもしれません。

>>
ありがと。そうなんですよねー、知り合いのバンドにも売れちゃって、てんやわんやしてるのがいるw

>>
売れてから、お金が入ってくるまでがタイムラグあるんですよね
活動増やしてプロモーションかけなければいけないのに
その間の食い扶持を稼ぐ手段がなくて詰む、というパターンは良くあります

本当はそこを給料という形で生活の面倒をみてあげるのが事務所の仕事なんですが
今の音楽事務所でそれだけの体力があるところはかなり少ないですからね
そういう意味で厳しい時代だとは思います

セカオワ会った?

>>
どういう形で、というのは言えませんが一度お会いしました
礼儀正しい良い人達でしたよ
「ああ、売れ方分かってるなあ」という印象を受けました

セカオワって2chじゃ物凄い叩かれてるけどなんでだろ

>>
「売れ方分かってる」というのは、逆に言えば「あざとい」からじゃないでしょうか
後ろにオトナの気配をびんびん感じますし、そういう商業主義的な匂いが嫌がられている
みたいなところなんじゃないでしょうかね

>>

スゴい人ですね

>>
若いバンドマンで、あれだけビジネスの仕組みまでしっかりわかってやっている人は少ないと思います。
ただ、逆に「そんな事にアタマ回さないでやりたい放題自分の音楽ができるようにさせてあげたいなあ」
とも思いますね。せっかく才能あるアーティストなので。

って上から目線で言ったけど、別に俺は彼らをプロデュースしてるわけでも何でも無いので
外野から見たただのチラ裏ですw

スタジオミュージシャンで尊敬している人はいますか?

>>
そうですね、たくさん居ますが
ギターなら今剛さん
ドラムなら先日お亡くなりになりましたが青純さん
ベースなら・・・・これは沢山居すぎて難しいですね
鍵盤なら島鍵さん
ラッパならエリックさん

この辺りは本当に凄いです
何を持って行ってももう絶大な安心感で見ていられます

社会保険や厚生年金は完備してるの?

>>
事務所なりレコード会社なりに勤めている人ならちゃんと福利厚生はあります
俺はフリーなのでそういうモノはありません
3月は確定申告でわやわやします

>>
へー、そうなんだね

デモテープとかの審査って、やっぱ年齢で落としたりするのかなあ?
オッサンがデビューしたとかって、あまり聞かないもんね
海外だとあるみたいだけど

>>
今の音楽業界はデモテープの音だけで判断する事はほとんどありません
そのヒトの見た目やパフォーマンスから、どの程度客を持ってるか、まで
色々見た上で交渉に入ります。

ちなみに、年配のアーティストがデビューする事が少ないのは純粋に金銭的な問題です
若いバイト暮らしのバンドマンなら月給手取り15万とかでもまあなんとかやりくりしますが
例えば妻子があってマンションの家賃が月に20万、なんていうヒトを売りだそうと思ったら
月額の経費がえらいことになります。

「それを補って余りある利益をこの人なら叩き出せるかも!」っていうギャンブルをするのは
今の自転車操業の音楽業界にはあまりにリスキーすぎるので、オッサンデビューが少ないんです

>>
ふーん、面白いね
まあ、今はYouTubeなんかで公開して趣味でできるからね
音楽で食っていくのは大変そうだ
がんばって下さい!
答えてくれてありがとう(=゚ω゚)ノ

>>
そうですね、音楽業界は年々市場規模が縮小してますからね
今後の見通しは暗いです

しかし業界のトップ陣は未だに「またCDが売れる時代が来る」と思っているらしく
新しい音楽業界のあり方を模索しようとしていません
もしかしたら一度この業界破綻してもう一度再編成、みたいな形になるかもしれません

とはいえ俺ももうこのトシまで音楽屋でやってきたので
今更ツブシがきかないので、この道で頑張って行こうと思いますw

自転車操業できるんだ
どんなサイクルなんですか

>>
業界内の業種にもよりますが、例えばレコード制作なら

借金をして制作費を作る

そのCDの売上で借金を返す

次の制作の借金をする

みたいな流れで自転車してますねw

>>
なるほど、今でもCDで回してるんですか
売れるんですか

>>
CDが売れなくなった売れなくなったとは言われますが
CDというのはものすごく利益率の高い商品なんです

例えば、アルバム1枚作ったとして
単価3000円で5000枚売ったとします
そうすると、1500万円の売上ですよね

今、アルバム一枚作るのに制作費コミコミで300万ぐらいなので
1200万円の利益がでます。
(もっとも流通で3~5割引かれるんで実際は600~800万ぐらい)

対して、ダウンロード販売はまず単価が安いので
アルバム1枚8曲入りだとして、一曲200円だとしても
アルバムあたりの単価が1600円まで落ち込みます。
つまり、利益率が半分になってしまうんです

しかも配信は全曲ダウンロードしてくれるわけではなく
だいたい人気曲のみのダウンロードになってしまうので
かなり偏りも出ますし

なので、今でもCD販売がやはり業界としては主流にしておきたいんですね

アニメやエロゲの曲についてどう思いますか?
また、実際に幾つか作ったことはありますか?

>>
どう・・・と言われても難しいですが
良いものは多いと思います
実際に作ったことももちろんあります

むしろ最近の作家でアニメやゲームの仕事をした事ない、という人は
ほとんど居ないのではないでしょうか・・・
大御所に近いような立場の作家さんですら
名前を変えて萌え業界に進出していますから

ただ、どうしてもジャンル的に偏るのが残念ですね
最近アニメ・ゲーム関係にしてもアイドルにしても、四つ打ちばかりで
もうちょっと違う音楽も作りたいなあ、とはよく思います

>>
なるほど・・・
確かに、最近は普通にJポップの有名な曲作っている人でも、アニメの曲作ったりしてますもんね

少し、話題が変わりますけど、最近はアニメやエロゲにしても、音楽クリエイターチームを結成して楽曲制作している作家さんが多く見受けられる
ように思いますが、やはり単独で活動するよりもメリットが大きいのでしょうか?

>>
簡単に言うと互助活動みたいなものですね

やはり作家といっても得手不得手があるので
例えばダンスチューンが得意な人、ロックが得意な人、バラードが得意な人と居ます
なので、専門外の仕事を振られた時に、クオリティが足りずに自分の評判を下げるか
他人に振って自分の評判を上げる機会を逃すか、というジレンマに陥ります。

ところが、クリエイターチームとしてやっていれば、ジャンル関係なく
ガンガン仕事を受けて「チームの評判が上がる=自分の評判も上がる」
という体制を作る事ができますので、営業をかける時に有利になるんです

あとは、作家も元は楽器弾きである場合が多いので
ベーシスト出身、ギタリスト出身、ピアニスト出身、と各種チームに揃っていると
自宅スタジオレベルで良い案件の場合、ミュージシャンフィーをあまりかけずに
自前の人材だけで全部録音する事ができるんで、それもメリットになりますね。

それと、チームにすると当然その人数分だけ実績の数が増えますから
一人だったら10曲しか実績がなかったのが、三人なら30曲の実績ができます
そういう意味で、ブランドイメージを高める事ができるのもメリットでしょうか

えーと、なに質問すればいいかな…

性格は向き不向きありますか
音楽は好きだけど、音楽業界には向かない人とかいそうですけど
逆も

>>
確かに質問ある?って言われても質問しづらいよな
色々きいてくれてありがとう

性格はまあ、敢えていうならば杓子定規な人には辛いかもしんない
とにかく何から何までイイカゲンな業界だから
色々な事がちゃんとしてないと我慢できない、みたいな人には向かないかなあ

例えばレコーディングでギター録るから、ってギタリスト呼んで
まあ最初にギャラとか取り決める場合もあるんだけど
場合によっちゃ全部終わったあとに「ところでギャラの相談なんですけど」
みたいな感じで後出しで決めたりする事もあったりして

まあ、そういうのはある程度気心のしれている場合だけで
初対面の人とかにはさすがにちゃんとするけど・・・w

職人なんだなー

>>
そうですね、ミュージシャンは完全に職人です。
作曲家が建築家、ディレクターが現場監督、プロデューサーが総監督
制作会社が請負元の住宅会社、みたいな感じに近いかもしれません

CD高くね?
気軽に買えないんだけど

>>
そうですね、メジャーのCDは正直高いと思います
とはいっても90年台から値段は変わってないんで
本やマンガに比べたらある意味良心的だと思うんですけどね・・・
やっぱりYoutubeなどの普及で音楽の価格そのものに対する意識が変わったんでしょうね

ただ、前述のとおり、音楽業界ではCDの利益率でなんとか保っているところがあるんで
おそらく今の経営陣が退かない限りは価格は変わらないんじゃないでしょうか・・・

もはやオーディションとか狙って大手に所属したりするより個人でプローモーションしたほうがメリットが多い気がするけど、今だ実例という実例がないのはなぜでしょう

>>
うーん、個人でのプロモーションには限界があるので
マスメディアに進出するにはやはり事務所の力が必要になります。
特に、TVなどの大手は法人相手じゃないと取引をしないところもありますので
なので、個人でのプロモーションでスターダムにのし上がった実例、というのは
やはり今のところないですねえ(今やスターダムってほどのものじゃありませんが)

ただ、今のご時世、新人をゼロから育てるよりも
個人で活動している中から拾い上げて売っていく方が
コストもリスクも少なくて済むので(企業が即戦力を求めるのと同じリクツです)
それこそニコ動とかでプロモーションをして目をつけられて
メジャーに上がった人は多いですよ

レスさんくすです。

即戦力の条件として、個人で活動してる場合ライブハウスでの集客数、演奏力、ビジュアル、楽曲などはどの程度がK点になるんですかね

演奏力がなくても、集客数がめっちゃある方が目をつけられやすいのでしょうか?

逆に楽曲がめちゃくちゃよくても、集客数がなければはねられる可能性が大きいでしょうか、今の時代

集客力はどの程度重要視されてるのでしょう

>>
そうですね、重視されるのはライブの集客力、Blogのアクセス数、ツイッターのフォロワー数あたりでしょうか
次がビジュアルと、パフォーマンス。要は見た目で華があるかどうかですね
演奏力はあまり考慮されませんね。
まあある意味若いミュージシャンなら今後鍛えればいくらでも伸びる要素でもあるので

あとは、集客力やアクセス数などが少なくても
何かユニークな事をやっていて「これは場所を変えれば刺さる」と思えば
目をつける可能性もあります。

そこら辺は要するにプロデューサーの想像力の問題で
「こうやってここに出してこう売れていく」というビジョンが想像できれば
拾って育てていくと思います。

ただ、その障害になるのが、大手の場合は上層部を納得させる事
今までと似たようなやり方で売れていくのは明らかに難しい時代なんですが
今音楽業界はとにかく冒険している余裕がないので「ダメだったらどうすんだ」
と言われると何も言えなくなります。

そのため、ありきたりなプロモーションで使い潰されて大した事もしてもらえず
鳴かず飛ばずのまま2年で契約解除、なんてのはよくある光景です。

逆にベンチャーは冒険する気概はあるんですが、資金力が壁になります。
やはりプロモーションというのは金がかかるので、それを捻出できないまま
事務所もアーティストも頑張ってるのに、金が無くて上にいけない
という姿もよく見受けられます。

AKBグループについて思ってることをどうぞ あと音楽業界でのAKBはどう思われているのか教えてください

>>
個人的にはAKBの売り方は音楽業界の滅亡を早めるだけのものでしかないと思います
あれによってCD売上の大半が圧迫されて、AKBとジャニーズ以外のCDというものが
そもそも一般視聴者の目に止まりにくくなってます。

AKBの市場がこれからずっと続くのであれば、そこで利益を上げて
他の部分に回す、という事も可能だと思いますがおそらくさすがに
そう上手くはいかないでしょうから、それが無くなった時に
業界全体がおそらくかなりのダメージを受ける事になるんじゃないかと。

これは90年台末のCDバブルの時も同じ事が起きてて
GLAYやラルクやB’z、浜崎あゆみに小室ファミリーにSPEEDなどなど
ミリオンを飛ばすアーティストがひしめいていた時に
とにかくそのブランドでCDを出せば売れたんですよ

なので、その間、各レコード会社や音楽事務所はそこで利益を上げる事に躍起になって
その後に続く世代のアーティストを育てる事を怠ったんですね
なので彼らが解散、活休、結婚、その他で落ちてきた時に
次の弾丸の用意がなかった、というのも今の音楽業界の斜陽の原因の一つだと思います

ただ、当時と今で違うのは、当時はもし誰かがそれに気づいていれば(後の祭りですが)
後続を育てるだけの、そして新しい音楽ビジネスの形を作り上げるだけの力も予算も
音楽業界全体には充分あったんです
ところが、今はもうその力は業界全体には残ってません

なので、おそらくAKBが沈んだ時、どうすればよいか誰にも分からないんじゃないでしょうか

ちなみに、AKBのグループ自体については音楽業界ではただのドル箱としてしか見てませんが
金にあかせて良い作家や良いミュージシャン使ってますから、クオリティは高いですよ
ま、歌がお察しなので台無しですがwww

>>
個人的に思うのはAKBグループをCDが売れない理由にしてる人が多いんじゃないですか?
歌が良ければ売れるはずなのにそれが出来ていない だから特典を付けないと売れなくなる これはAKBのせいではなくて時代のせいだと思います

>>
歌が良ければ売れる、というのは、基本的に幻想だと思っています。
もちろん、良いモノはある程度はちゃんと人が見てくれます。
ダメな物はなかなか見てはもらえません

ただ、これがマスメディアに乗っかって日本全国に出て行くと
そもそも「ヒトの目に触れる機会があるかないか」の時点で格差が生じるんです
なので、理想は「良い物を、多くの人の目に触れさせて、売れるようにする」なんですが
悪貨は良貨を駆逐するの例えのとおり、良い物を作るにはお金がかかります
悪いものを化粧でゴマカす方が安上がりに済んでしまうのです

なので、内容が空っぽでも売れるモノの方が多くなってしまうんですね

もちろん、CDが売れないのはAKBのせいではないんですが
AKBのおかげで「本当は音楽が売れてないのにお金が儲かっている」人達がいます
なので、その人達は音楽をいかにして売るか、という事をサボってても生きていけるんですね
そのため、AKBが無くなったらどうすればよいか、という事を考えられていない、というのが
「音楽業界の滅亡を早める要因になっている」といった理由です。

ちなみに、AKBにせよジャニーズにせよ、作っている作家、ミュージシャン、エンジニアは
厳選された一流の人間が全力で作ってますから、楽曲自体のクオリティは高いと思いますよ

>>
その通り凄い正論だわ

そのCDバブル崩壊を救ったのがAKBじゃないの?
だってAKBなかったら音楽業界に大打撃を受けているでしょ

>>
まあ、救ったといえば救ったんですが
音楽バブル崩壊からAKBの台頭まで、エアポケットみたいな時期があるんです
そこで、音楽業界の大半の企業は、音楽バブルで作った貯金を吐き出しちゃったんですね

なので、今はAKBで辛うじてもっているけれど、業界全体はピーピーです。
AKBが無くなって、あとアニメとゲームが売れなくなったら
多分この国の音楽業界はホントにやばいと思います。

>>
何に使ったんだよ・・・

>>
時代の変化についていけず、相変わらず湯水のように使っていた経費と
まあ、あとはCDバブル時代に後続のアーティストを育ててなかったツケで
ゼロからアーティストを育てるハメになった育成コストですね

CDも問題だけどさ・・・
90年~00年前半までは、店舗でBGMとして音楽流してたけど
ジャスラックが大暴れした結果、最近はどこも流すの止めたっぽいわ
自分もJPOP聴く機会すら無くなった気がする

>>
まあ、あのクソ利権団体を養護するつもりはありませんが
問題はJASRACだけではないと思いますよ

今、どこのお店に行ってもBGMが無いという事はありませんが
それはJ-POPじゃなくても大抵JASRAC管理曲です。
単にJ-POPを流す事が飲食店や小売店のプロデュース上メリットでは無くなった
という事なんじゃないかと思います。

例えば原宿のオシャレなカフェではジャズやボサノバなんかがかかってますが
それもやっぱりJASRACの管理曲なんですよ。
単純にその方がお店全体の雰囲気が良くなる、という判断でそうなったんだと思います

そういや有線とか、コンサート
あとアナウンスの声はどんな位置づけなんだろ

ミュージシャンとは違う分野みたいだけど

>>
有線というのは、いわゆるUSEN440みたいな音楽配信事業の事でしょうか?
それでしたら、あそこはいわゆるTV局やラジオ局に近いポジションですね
今の時代、コンビニチャンネルでの放送なんかは特にものすごい効果がありますので
電波関係の凋落と反比例して影響力は増大しています。

ちなみに、USEN440の会社は独自に音楽事務所も構えていて
けっこう攻めたアーティストプロモーションを行っている期待の企業です。

声に関しては、どちらかと言うと声優業界の話になりますね
余談ですが、アナウンス専門みたいな声優さんというのも居て
もちろんアニメなんかもやってるんですが、とにかく駅でも留守番電話でも何でも
どこに居ても声を聞くという声優さんが居ます。

>>
声優さんと音楽業界は違うんだ・・・
あれ、じゃあキャラソンやアニソンはどこに位置しているんですか
他業界とのコラボ?

>>
まあそうですね、もちろん声優さんの歌というのも昔からある仕事なので
別にこちらとしては業務に変わりはないんですが
アニメの台詞の収録現場などはほとんど関わる事はありませんね

ただ、俺はやったコトないけど、アニメの音楽ディレクターなんかになると
収録なども関係してくるんでそっちも顔を出したりするみたいです

アニメの劇伴制作の場合も、最初に監督やキャスト陣とある程度顔合わせするコトもあります

やっぱ売り上げというか盛り上がりは下がってるの?

>>
売上は下がってますね。
オリコンチャートでのアルバム売り上げをですね
音楽バブル最盛期のトップ10と、2013年のトップ10比べると
ほぼ10分の1です。

ただ、ライブ動員数などは増えていますので
どちらかと言うとライブ現場の方はある程度盛り上がりが見えます

実はボカロや東方(インディーズ)についても聞いてみたい
どう見てるんですか、昔と今の変化も含めて

>>
ボカロについては、個人的には好きじゃないです
単純にあの機械的な音声が受付ないんで
ただ、曲によってはその機械的な音声をダフト・パンクみたいに
さらに機械的にして効果的に使ってる楽曲もあったりして侮れませんね
明らかに初代ミクから比べると今のモノは進化してるんで
今後、一つの大きなジャンルを担う事にはなるんじゃないかと。
10年後ぐらいには、ごく普通のオタクでも何でもない子が
ボカロ曲を普通のジャニーズに並べて聞いてる時代がくるかもしれませんね

東方については実はよく知らないんで・・・・・

丁寧なレスさんくすです

集客力は妥当だと思いましたが、Blogやツイッターは盲点でした。そうなるとYOUTUBEでの楽曲再生数、またはニコニコの再生数などもポイントとしては高くなるんですかね
ようは即戦力になりうるかどうかの判断材料が重要なのですね

ただもし、おっしゃるように日本音楽業界が泥舟もしくはタイタニック号だとしたら、今も音楽で名を残したいと夢を追う多くのアマチュア、インディーズミュージシャンが目指す先には光がなさそうですね…

もし

>>
そうですね、youtubeでの再生数はかなり評価の対象になります。
youtubeは広告入れる事でダイレクトに収入にもつながりますし。

音楽で名を為したい、というのが「アーティストとして売れたい」というコトであれば
それはもう神に祈るしかありませんね・・・・
ただ、この業界の人間としてはぜひとも次代を担うスーパースターには出てきて欲しいので
頑張ってもらいたいと思います。

逆に、裏方(スタジオミュージシャンや作家)を目指しているならば
まあ、この商売実は最悪腕があればギターなり何なり一本持って生きてく事はできるんで
とにかく腕磨きましょうwww

大黒摩季や相川七瀬のようなコーラスがうまい人があまり見られなくなった

>>
そうですね、やはり原因の一つはコンピュータ技術の進化ですね
歌でも楽器でも、今はかなりの所まで治せるんで
コーラスの人にせよ、楽器弾きにせよ、昔のミュージシャンに比べて
純粋な技術は落ちてるんじゃないかと思います
(もちろん一線級の人達は治されるなんて屈辱だ、と考えてるんで
ものすごい技術を持っていますが)

あとは、歌が上手いからといって売れるコトと繋がらないんで
大黒摩季さんのように、コーラスをやってたスタジオミュージシャンが
アーティストとしてデビューする、というケースも少ないんじゃないでしょうか

ゲスの極み乙女についてどう思う?

>>
ゲス極についてはあまり接点が無いので知らないんです・・・不勉強ですんません

でも購買層は一定数い続けるのだから、今の状況が終わっても次が出てくるとは思うんだけどな

>>
まあ、なくなりはしないと思いますが、問題は技術の継承と、レベルの維持なんです
スポーツで、競技人口の多い競技ほどレベルが上がるのと一緒で
音楽業界もエンジニアなりミュージシャンなりアレンジャーなりというのは
職人なので、人口が多ければ多いほどレベルが上がって行きます

ところが、購買層が縮小して、市場が小さくなると、その市場で食っていける人数が減ります
それによって、日本の音楽人のレベルが低下するんですね

そうすると、商品のクオリティが下がり、訴求力がなくなり市場が縮小する、と
その負のスパイラルになっていくと思うんですよ

実際アニヲタとかAKB批判してる奴とかいるけど、AKBの曲作ってんのってアニソン作ってる人が大多数だよね
俺もAKBってだけで曲にも興味なかったけど、曲聞いたらやっぱりいい曲多いよなあ
今までアニソン界での活動が主だった人がAKBとかアイドル専門になっちゃうかがちょっと心配だけど・・・

>>
むしろ、J-POPだった人達がアニメ業界に行ってる方が昨今の風潮ですね
ただ、古い人達の意識としてはやはり「J-POP>アニソン」なので
実利というよりは名誉的な側面で
ここでアニソン作家からポップス作家へ
みたいな転身を考えてる人はいるかもしれません

俺なんかは元々ゲーム音楽が好きで作家活動始めたんで
むしろそっちの業界の仕事の方がよっぽど楽しいんですけどね

やっぱ東京なんですか(色んな意味で)
仕事としてみると田舎や地方にはないですものね

>>
そうですね、特に俺みたいにミュージシャン兼業だと東京一択になってしまいます
どうしても収録だ何だと都心にいかなければいけないので

ただ、作家さんなんかは最近は地方の方も増えてるみたいですね
ネットで全て済ませる事も可能になってますし

エロゲで有名な某クリエイター集団は半分ぐらいのメンバーが札幌って聞いた事があります

そっか
声優業界のお得意さんがアニメ業界で、アニメ業界は色んな業界と連携していて、
最近は音楽業界もお世話になっていると、ふむ

ゲーム音楽?
BGMですか

>>
ですね、イトケンさんや古代さん、植松さんなんかのスクウェア黄金時代の音楽が大好きですw

俺はいわゆるファルコム調が好きだぜ

>>
ファルコムも良いですね。
ドラスレのサントラ・・・じゃないな、BGMのCD出てるんですが
それがもう超豪華メンツで、ギターがCharさんだったり、死ぬほど興奮しましたw

古代なんて社長になってんじゃん

※古代 祐三(こしろ ゆうぞう、1967年12月12日 – )は主にコンピュータゲームの音楽を手がける作曲家、ゲームプロデューサー。株式会社エインシャント代表取締役社長。株式会社JAGMO名誉会長。東京都日野市出身、日本大学櫻丘高等学校卒。代表作に『イース』、『イースII』、『ソーサリアン』、『ドラゴンスレイヤーIV』、『ザ・スーパー忍』、『ベア・ナックル』シリーズ、『アクトレイザー』、『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』シリーズ、『世界樹の迷宮』シリーズ、『セブンスドラゴン』シリーズ他多数。(wikipedia参照)

>>
本当に多才な人ですね、プログラムの事もよく分かっていて
しかもあれだけ音楽的な知識もしっかりある人は少ないと思います
ちなみに、久石譲の弟子だったらしいですね

たしかにイースの曲はすごかったな

>>
イース2のオープニングは未だにipodに常に入ってますw

正直、Flying dogとかランティスとかどうなの?

>>
まあ、お世話になってますwwww
ポップスの方に比べると若い会社だけど、これからどうなっていくのか楽しみでもあり心配でもあり
ただ、次代の音楽業界の行方を担っている会社の一つだと思いますよ

うっかり見落としていたけど、音楽にもディレクターいるんだ
どんなことをしているんですか

>>
ディレクターは、まあ基本的にはディレクションが仕事です・・・って当たり前か
例えば、レコーディング現場では
「そこのニュアンスをもうちょっとエロく」とか
「二番のBメロちょっとリズムが重いんでもっかい弾いて下さい」とか
そういう事を言うお仕事ですかねえ

あとは、アレンジャーから上がってきたオケに注文言ったりとか
場合によってはミュージシャンや作家のキャスティングからやったりとか
日程の調整をあれこれやったりとか、とりあえず現場の親方ですね

ミキサーとかって10年が寿命って本当?

>>
用途にもよりますが、10年たつとさすがに
内部で色々ホコリ溜まったりサビたりしてると思うんで
メンテナンスは必要かと

ライブとかで使ってるならもっと寿命は早く来るかもしれませんねw

技術論かも知れませんが、歌詞と楽曲との関係ってどうなっているんですか
なぜかうまくマッチしていますよね、でも必然性はないですよね

漫画やアニメだと、「なぜシリアスな顔でおバカな内容なんだ」
「ここでその演出するか」みたいなギャップで楽しませるのがあります
音楽もあるようですが主流ではないのはもちろん
マイナーでも少ないのはどうしてでしょうか、作り手さんたちの気が乗らないんですか

何とかが倒せない、なんですけど
ああいうの個人的に好きです

>>
うーん、まあ主流ではないですねえ
ただ、昔から例えばマザーグースみたいに明るい曲調でものすごい怖い歌詞、とか
あとは凄いカッコいいロックなのに歌詞はギャグばっかり、とか
そういう遊びは色々ありますよ

ある意味王様バンドなんかもそれにあたるのかな

ただ、音楽ってのは一つには視覚が無いのでマンガやアニメに比べて情報量が少ないんです
なので、そういうギャップを入れる、というのが難しいんです
もう一つは、聴覚から入るモノっていうのは基本的に情緒に訴えかける効果が大きいんですよ
なので「理性で笑う」そういう仕掛けっていうのは難しいんですね

だからどうしても主流にはなりづらいのかもしれませんね

>>
主流ではなくても良いのだけど
キャラソンくらいの規模でジャンル化してくれてもいいのに

真面目な内容をふざけた曲に乗せる不謹慎系か
平凡な歌詞をドシリアスな曲に乗せたギャグ系に分かれそう

個別にはあるけどジャンル化されないのは配給の関係ですか

>>
ジャンル化されないのは、アーティストの問題でしょうねえ
ライブの中で1曲や2曲ならいいですが、全曲その調子だと辛いんじゃないかと
面白いから、ツカミとしてはいいでしょうけど、そればっかりだと
やはりファンが着かないと思うんですよね

で、ジャンルってのは、とにかくそれ専門、ってアーティストが居ないと
やはり成立しないんですよ。なので、どうしても色物扱いになってしまう、と。

例えばcoccoの一番有名な「強く儚い者たち」なんて
あんなキレイなメロディにのせて、歌詞が
「貴方のお姫様はどこかで腰を振っているわ」なんてえげつない内容で
けっこうそれに近いと思うんですが、やはりそればかりでは飽きられてしまうんじゃないでしょうかね

敢えていうなら、テレ東の「マジ歌選手権」なんてのはその類かもしれません
あー、書いててわかったけど、つまりそれは「音楽」のジャンルじゃなくて「お笑い」に
なってしまうんですね、多分w

アニメの音楽プロデューサーって
作曲家にどこまで口出すの?

>>
うーん、人によりますね
ちゃんと原作も読み込んで、監督ともしっかり話をして分かった上で
「このシーンの曲、この感じだとこのキャラとはあわなくなってしまうんで」
みたいに理路整然と注文してくる人も居ますし

あ、いいっすよー、みたいなイイカゲンな人も居ますし
「なんとなく気に入らない」程度のコトでリテイク出してくるダメPも居ますwww

スピッツ(勿論バンドの方)の歌詞や曲についてどう思ってますか?
別のミュージシャンのラジオ聴いたり雑誌インタビュー見ると
スピッツが好きなミュージシャンは多いみたいですか本当ですか?

>>
そうですねえ、スピッツは面白いと思います
チェリーとかロビンソンとかが有名ですけど
アルバム曲なんかはかなり攻めた事をやってるんで

やっぱり、風潮に囚われずにやりたい放題やってる人、っていうのは
業界内では一定の評価を得ますね「アイツは男だなあ」みたいなw

スピッツってコード進行を覚えるには最適だよね

音楽業界の人の言う「クオリティが高いor低い」楽曲ってどういう楽曲なんですか?

>>
まあ、まず純粋にメロディの出来の善し悪しですね
ポップスの場合はとにかく、覚えやすいというのが重要です
(もちろんジャンルによりますが、基本はサビは覚えやすい事が大事)

あとは、アレンジの良さですね、しっかりメリハリが効いていて
聞いてて退屈しないとか、来て欲しいところでキレイに盛り上がる、とか
逆に盛り上がるだろうな~、と思ってたらオチサビで「お、やられた」とか
まあ口で言うのは難しいんですが・・・
神アレンジャーと言われていた小林武史の全盛期なんかはやはり本当によく出来てます

それと歌詞の出来の良さ
不必要な文字が入ってないとか、字余り字足らずが無いとか
同じ助詞を繰り返してないかとか、まあ色々ありますが

それから、ミュージシャンの演奏力ですね。
これはまあ最近は機械でどうにかなってしまう部分もありますが
やはりドラムのグルーブ感とか、弦のビブラートの具合とか
ギターのフレーズとかそういうモノが綺麗に一体になっていると
聞いた時にすんなり心地よく聞けます

最後に音質ですかね。これはエンジニアの腕次第
良いエンジニアがミックスした楽曲は、楽器が沢山あっても
綺麗に分離しててどの楽器の音も良く聞こえつつ
メインとなる音が一つ手前からちゃんと聞こえる、みたいなバランスになります

なんで日本人に世界的なDJはいないの?
卓球とかスティーブ青木とかは無しで

>>
DJについてはちょっと専門外なんで分からない事が多いんですが
一つには日本のクラブシーンと海外のクラブシーンが違うというのはあると思います
なので、日本で売れるモノは海外では売れないし、逆もまたしかりで。
これはポップスにしても同様で、日本で爆売れしていても
欧米ではまあ大抵売れませんし、逆に海外で売れたモノは
あまり日本では売れないんですよねー

小室サウンドって好きだった?

>>
当時は周囲がロックとかジャズの人ばかりだったので
「こんなのコピペじゃねーか」って馬鹿にしてましたが
実は結構好きでしたww

もうさすがに落ちるかな
そんじゃ折角なんで最後にCD製作の流れをなんとなく書きなぐってみよう

1.発注

まず、曲を作る事が決まります。
それが何のための曲なのか、どんな曲がいいのか、などをまとめて
制作が発注書を書いて作家に投げます。

例えば
「○○ってアニメのOPで歌は○○さんです」とか
「××というアーティストの新曲です」とか
そのほかに
「ロックっぽく」とか「壮大な感じで」とか曲調の指定があったり
「キーはCから上のEまででお願いします」とか声域の指定があったりします

最近だと場合によっては参考音源としてyoutubeのURLが貼られてたりもします

ちなみに、詞先と曲先というのがあって
歌詞を先に作る場合は詞先、曲を先に作る場合は曲先となります。

詞先の場合は作家に発注する前に、作詞家に発注が行って
歌詞が決定してから作曲家に発注が行きます。

2.作曲

発注書にある要件にしたがって曲を作ります。
構成については大体A,B,サビを二回繰り返して
最後に大サビみたいなのが一般的ですが
場合によっては「2サビの後にDメロを入れて下さい」みたいな指定もあります。

これでメロディを決めて、ざっくりとした雰囲気だけのオケをつけて
制作側に一度デモを聞かせてお伺いをたてます。

ココでハマると何度もリテイクという事になったりもします
大体サビが良ければ他は文句をつけられる事は少ないです

3.アレンジ

メロディが決まったらアレンジを始めます
作家と別でアレンジャーに頼む場合もあれば
作曲家がアレンジもやってしまう場合もあります。

昔はアレンジといえば、コード進行を決めて
キメやリズムパターンを指定して
楽譜をおこす事を言ったのですが
今は打ち込みがアレンジ作業の大半を占めます

特に最近の流行の四つ打ち系のアイドルソングやアニソンは
シンセサウンドがメインになるので打ち込みの量も多いです

これもある程度デモが出来たところでPなりDに送ってお伺いを立てて
「もうちょっと○○みたいな感じで」とか
「ギターソロ倍にしましょうか」とかそんな注文が返ってきて
ちょこちょこ直しを入れます

また、アーティストに試しに歌ってもらってキーを決定したりもします

4.レコーディング

アレンジが終わったらいよいよレコーディングです
この時に、ミュージシャンを使う場合はブッキングをしておきます
ミュージシャンを呼ぶのはアレンジャーの場合もあればPやDの場合もあります
また、アーティスト側から「この人でお願いします」って言われる場合もあります

レコスタに行ったら、まずオケのデータを現場のPCに流し込みます
昔は自分のPCを持って行って、そこからリアルタイムで流し込み(録音)
なんて事をやっていたものですが、今ではUSBメモリ一つで済みます。良い時代になりました。

たいていは、まずはミュージシャンの録音から始めます。
この時、歌は仮歌といって、アーティスト本人ではなく
歌の上手い別人が歌った歌に合わせて録ります。
最近では仮歌が初音ミクなんて事もしばしばあります

スタジオがでっかい場合は、ドラム、ベース、ギターなど同時に録ってしまう場合もありますが
狭いトコだったら最初にリズム録りといってドラムとベースを録ってから
上にギターやピアノ、ブラス、ストリングスなどを重ねて行く手法をとります。
その辺は予算次第です。でっかいスタジオは高いです。

レコーディングは、上手な人だとだいたい1曲1時間ぐらいで終わります。
神がかってると、1発OKなんて事もたまにあります。

コントロールルームには、プロデューサー、ディレクター、アレンジャーなどが肩を並べて
エンジニアに注文を出したり、ミュージシャンの演奏にケチをつけたりしながら
時間と相談しながら良い物になるように頑張ります。

この時の録り音の質を決めるのがエンジニアさんです。
マイクの種類、本数、立て方や、コンプレッサー、プリアンプなどの設定で
同じスタジオで録っても全く違う音ができあがります。
大体セッティング開始から、音が決まるまで30分ぐらいかかります。

アルバム一枚まるっと録る場合は、バンド録りだけで2日~3日かかる場合もあります

>>
>仮歌が初音ミクなんて事もしばしばあります

ドキッとした
知らないところでも活躍していたんだ

5.歌録り

制作のメインとも言える歌録りです。
アーティストや声優さん本人がスタジオにやってきてレコーディングします。
この日はマネージャーやその他関係者も多数来てコントロールルームが狭くなります。

歌録りで一番大事なのは歌詞の発音です
ピッチやタイミングは直せますが、歌詞は直せないので
そこを特に重視してレコーディングします。

ちなみに、作詞家が来て、場合によっては歌詞のハマりを調整するなんて事もあります。

歌録りにかかる時間は人によるのですが、ただ人間の喉はそんなに長く保たないので
休憩をちょいちょいはさみながら4~5時間というのが平均です。

一曲に時間がかかる人の場合は、アルバム一枚録るのに何日もかかったりします。

あとは、最近の歌は同じメロディを何本も重ねて録る場合もあるので
その場合はかなり歌い手さんに負担がかかります

ただ、最近の風潮として、とにかく歌は後でいくらでも治せるので
何かミスがあっても、こっそりエンジニアさんに「これって直せますか?」って聞いて
「大丈夫ですよー」って言われたら、アーティストさんには「はいOKですー」と言って
先に進めてしまう事が多いですw

6.エディット

先ほどいった「後で直す」ターンです
これはエンジニアさんに持ち帰っていただいてお願いする事もあれば
アレンジャーが自分でやっちゃったりする場合もあります。

大体多い修正ポイントは
・歌のピッチ
・歌のリズム
・楽器のリズム
・ノイズの消去
などです。とにかく地道な作業で
楽器や歌を1本ずつ聞いて、ひたすら手作業で直して行きます
最近はこれが一番時間がかかるといってもいいかもしれません。

これが終わると、ぐちゃぐちゃだった部分も綺麗に仕上がります
匠の技が光ります。

7.TD

トラックダウンの略です
俗に言う「ミックス」ですね

ここで各楽器のボリュームや、距離感、パンなどの要素が決まります。
ここはアレンジャー、作曲家、プロデューサー、ディレクターなどが
エンジニアさんの後ろに陣取り
「ドラムがちょっとデカい」とか「歌がちょっと小さい」とか
やいのやいの言いながら作業を進めていきます。
主な作業内容としては

・各楽器のコンプ、EQの設定
・音量バランスの設定
・定位(パン)の設定
・リバーブなど空間系の設定
・曲全体の音質の設定

などがあります。これらをコンピュータ技術を駆使して作っていきます。
早ければ1曲2時間程度、難航すると5~6時間かかる場合もあります。
ただ事前に修正が終わっていればそこまではかかりません。

すげえ面白い

8.マスタリング

CDにするためのマスター音源を作る作業です。
トラックダウンが終わってステレオのAIFFファイルになった物を
マスタリングソフトを使って仕上げて行きます。

主に、音圧を上げる作業と、トータルEQなどで音質を微調整する作業があります。
その他、曲の前後の空白の時間などを決めたり
アルバムを作る場合は全部の曲の音圧が同じぐらいになるように調整する作業も含みます

よく、ビートルズなんかのリマスタリング版、ってのが出たりしますが
これは要するにむか~し録った音を、現代の技術でノイズを低減させたり
聞こえが良くなるようにいじってマスタリングをしなおした物を言います。

9.デザイン

実際にはもっと前から、楽曲の制作と並行して進められているんですが
CDの盤面やジャケットなどのデザインが行われます。

その辺はプロデューサーとデザイナーが相談してカラーイメージや
全体の雰囲気などを決めて、作って行きます。
アーティストの写真などが入る場合は、そのためのアー写録りも行います。

逆にアニソンなどのCDでジャケットが絵をメインにする場合は
絵描きさんに発注を出すなり、版権元から画像をもらうなりします。

ここでは、歌詞カードの校正などが一番手間がかかる作業です。
ダブルチェック、トリプルチェックしても、入稿直前にミスが見つかったりします

あと、地味にディレクターやプロデューサーにとって面倒なのがクレジットです
参加したミュージシャンやエンジニア、その他もろもろ関係者に
表記する名前を聞いて、それをまとめるお仕事があります

ここで名前間違えたり、誰か入れ忘れたりすると殴られても文句言えないくらい失礼な事なので
こればかりはイイカゲンな音楽業界の人も神経を使いますw

10.権利関係

メジャーでCDを出す場合は大抵JASRACに信託登録をします
まあこの辺の作業は大体制作会社のライツ的な部門がやってくれるので
こっちは曲名、分数、作曲者、作詞者の名前を並べて丸投げすれば良いだけですw

あとは、既存の楽曲のカバーをする場合などは逆にJASRACに
使用許諾を貰いに行きます(といっても郵送だけど)
その場合は、許諾が出た時点でJASRACの許諾番号というのが発行されるので
それを盤面などに印刷します(JASRACマークの印刷だけで良い場合もあります)

たまに、JASRACだけではなく、作曲者の許可を取らないといけない場合もあるので
その場合は作曲者(もしくは権利を持っているレコード会社)に申請をして
許諾が降りるのを待ちます。

権利者がヘソ曲がりだと「お前にはこの曲は歌わせてやんね」って言って
断って来たりする事もあるので、そういう事にならないように
面倒そうな曲の場合は、裏からコネを伝って根回しをしたりもしますw

あと、作曲家や作詞家さんに契約書を渡して、著作権契約を結びます
CDの場合は著作権料は基本的に価格の6%です。
3000円のCDが一枚売れると、JASRACに180円が入ります。
その180円が音楽出版社に90円、作曲家に45円、作詞家に45円、と分配されます

ちなみに「印税」とはまた違います。
原版印税は契約によりますが、10~20%で原盤制作者やアーティストに分配されます

11.プレス

いよいよ、原盤(マスターディスク)が完成してデザインも終わると
プレス屋さんに原盤とデザインを入稿します

メジャーの場合は大抵各社、プレス工場を持っているか
契約している工場があるので、そこにデータを入稿します。

デザインはweb入稿も可能ですが、原盤は実物を郵送して入稿します。
この時に品番を書き間違えると大変な事になります。
Aというアーティストのジャケットに、BというアーティストのCDが封入される事になったりします
それで一人クビになったレコード会社社員を知っていますwww

印刷は一旦色校正といって、業務用の印刷機で試し刷りした物を
プロデューサーやアーティストがチェックします
まあよほどの事が無い限りリテイクは無いですが、たまに
あまりに思ったのと違う色が出て、慌てて色みを調整するなんて事もあります。

それが終わるといよいよプレス開始です。
工場内で何千枚というCDが印刷され、レコード会社に送られて来ます。

昔はみんな最初から何万枚と刷ったものですが、最近は弱小アーティストの場合
三千枚ぐらいしか刷らないこともしばしばです。悲しいお話です。

ちなみに、原盤制作のペースも減っているので、契約工場では副業がわりに
格安のプレス会社の仕事を請けたりしてなんとかしています。

そういう所で、同人のエロゲーとか同人音楽のCDとかがプレスされてたりもします。
昔はそういうのは海外プレスの方が圧倒的にやすかったので国内で制作される事は稀だったんですが
今は国内もだいぶ値が下がったので、締切日が遅くて済む国内プレスで刷る人たちも多いようです

なので、8月と12月はどの工場も大忙しだとかなんとか・・・

12.流通

ようやく品物が完成したので、各店舗にCDが届けられ発売を待ちます
でも、大抵は店舗で発売する前に先行発売イベントなどを打って
レコ発するので、ファンはちょっと前にCDを手に入れています。

なので、それに対抗するために店舗ではよく独自の特典をつけてくれ、などと
交渉があったりもします。

ともあれ、ここまで来てしまえば、基本的にあとはレコード会社なり
事務所なりの仕事で、制作側の手を離れますので
作家としてはあとは1枚でも多く売れて楽曲使用料がたくさん手に入る事を祈るばかりです。

以上、CD制作の流れでした。

ではお疲れ様です、おやすみなさい

>>
おつかれさまー

へえ、面白い

こんな良スレあったのか




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